グァテマラ
フィラデルフィア農園 クプラ

クロップ:2023/2024   品種:レッドブルボン種 

Guatemala Antigua Philadelphia La Cupula , Bourbon 2023/2024


 ここ二年、グァテマラから遠ざかっていました。理由は、ピッカー不足で、農園管理が行き届かなく、経験のないほどの物理的品質に欠点が出て、味覚品質にも影響が出てしまいました。ようやく解決したようで、本来のグァテマラ、アンティグァ、ブルボンをお届けできます。 グァテマラには大きく分けて西から東迄7つの生産地域があります。最近は一つ増えて8つになりました。狭い国土でありながら、地域ごとに異なる風味特性をもったコーヒーが生産されています。農園ごとにも風味特性は異なっており、品質・味ともに個性のあるものです。高評価の一つとして、シェード・ツリー(コーヒーの木に日陰を作る)を用います。シェードツリーが有った場合の効果は、高地産はチェリーの熟する時期は遅くなり、ゆっくりと熟成して完熟することで味覚品質が高くなります。それと同様の事がシェードツリーの有無による性質の違いにも表れます。もともと、このように意識の高い生産国ですので評価の高い生産地は多いのです。フィラデルフィア農園の評価は高く、その農園の中でも標高の高い1650mから2100mの限られたブルボン種のエリアをラ・クプラとして区分しています。クプラとは、建築物の屋根の上に作られた通気口のことです。アンティグァと言えばブルボン!その中でも名門農園のてっぺんの風味です! 2024年は、クリーン 均一性 甘味 に優れています。


■産地   グァテマラ共和国  アンティグァ地方  パンチョイ渓谷

■農園 フィラデルフィア農園内  ブルボン種 特別ブロック  クプラ

■精製過程 フルウォッシュド  天日乾燥レンガ干し シェードツリー

■品種  ブルボン種

■規格 SHB EP  16up

■高度    1650m - 2100m 

■欠点規格 0-6/300g

■クロップ  2023/2024   船積:2024/6


〓品種  レッド ブルボン種
Red Bourbon
ブルボンはティピカに比べて20-30%以上の収穫量だが、他の品種よりは収穫量が少ない。ティピカほど円錐形の形はしていないが、ティピカよりは枝が多い。幹と側枝の角度が狭く、側枝と側枝の間隔が狭い。葉は幅広く、端が波うっている。赤いチェリーは平均スクリーン16、密度が高い。栽培に一番最適な標高は、1100-2150mと言われている。この品種がブルボン島(現在のレユニオン島)に持ち込まれたのは1715年以降。カップクオリティは高い。


 〓精製プロセス フルウォッシュド(Fully Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパー(果肉除去機)にて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバ
  クテリアによってヌメリを除去(水に浸したままに
  してヌメリを除去する場合もある)
④ パーチメントのヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥
⑥ パーチメントの含水率が40%前後で脱穀
⑦ 脱穀後、生豆の状態で再び乾燥
⑧ 含水率が14%前後になるまで乾燥
⑨ 袋詰め
 果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。


■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:85度  3分-3分30秒
            エスプレッソ適

■焙煎度合い フルシティロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  3分~3分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  2分30秒-3分

■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度  2分30秒


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マラウィ
ミスク農協 マケイェWS


クロップ:2023/2024   品種:ゲイシャ種

MALAWI Misuku Cooperative, Makeye Washing Station 2023/2024


 アフリカ南東部に位置し、国土の25%をマラウィ湖などの湖群に占められています。マラウィにコーヒーが伝わったのはイギリスの保護領下、ニヤサランドの時代の1930年代に宣教師が持ち込みました。当時は宣教師が農民に種子を売り、農民はパーチメントを宣教師に売っていました。後年、イギリスの植民地政府の助けによって生産者組合が設立され、1964年の独立後は、組合が解散し、全国に拠点を持つ農協のような公社が引き継いでいました。3,000名の組合員を擁するムズズコーヒープランターズ協同組合は、6つの地域組合によって構成されています。(1)ミスク農協(2)ポカ・ヒルズ農協(3)ビフィヤ・ヒルズ農協(4)カタベイ・ハイランズ農協(5)サウスイースト・ムジンバ農協(6)チシ・イースト農協 北部マラウィの中心地ムズズ市から320キロ離れ、マラウィとタンザニアの国境としているソングェ川に近い場所にあるミスク農協は、ムズズコーヒー組合の50%強の生産量を誇り、1,700メートル前後で栽培されているコーヒーです。ムズズコーヒー生産者連合は、1999年に設立された。2006年になると欧州連合の支援を受けて、生産者組合の拡充と61ヶ所のウォッシングステーションの建設が一気に加速しました。エジンバラ王立植物園からニャサ(ブルボン系)を持ち込んだものが始まりですが、その後コーヒーの病害虫と怠慢経営により生産は激減しました。生産は持ち直しつつあります。エチオピア由来のゲイシャ種、Sアガロ種が主体で、研究所でモイド A.シディギ博士によって土壌真菌やさび病に強い抵抗力のあるコーヒーの木から選別されたゲイシャ種です。


■生産国 マラウィ共和国

■産地   ミスク高地 マケイェ村の小農家

■精製 フルウォッシュド マケイェウォッシングステーション 天日乾燥

■高度1200-1300m

■品種 ゲイシャ種100%

■欠点規格 0/300g

■規格 AAA/AA

■クロップ 2023/2024

■船積み2024/5



〓品種  ゲイシャ種
ゲイシャはエチオピア起源の非常に珍しい野生品種。ゲイシャという名前は「ゲシャ」という町の近くで発見されたから命名。フサリウム(土壌真菌)に強い。木は背が高く、細長い葉を持つ。幹から出る側枝と側枝の間隔が広いのが特徴。生豆はロングベリー。カップクオリティーは優れていて、ほのかな花の香りと柑橘系の風味が特徴。収穫高は非常に低いため、商業ベースで取引されるような数量は見込めない。パナマのオークションで脚光を浴び、その後中南米のコロンビアやコスタリカ、グアテマラでも栽培を始めるようになってきた。

マラウィで栽培されているゲイシャは、M.A.シディキ博士が土壌真菌の研究のために使用していた品種。ゲイシャ56と言う。その葉は黄色みがかっていて、葉の端がうねっている。チェリーは小さく、生豆も小さい。同じゲイシャでも中米のものとは伝播経路が異なる。


〓精製プロセス フルウォッシュド(Fully Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパー(果肉除去機)にて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバ
  クテリアによってヌメリを除去(水に浸したままに
  してヌメリを除去する場合もある)
④ パーチメントのヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥
⑥ パーチメントの含水率が40%前後で脱穀
⑦ 脱穀後、生豆の状態で再び乾燥
⑧ 含水率が14%前後になるまで乾燥
⑨ 袋詰め
 果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。



■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:85度  3分-3分30秒
            エスプレッソ適

■焙煎度合い フルシティロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  3分~3分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  2分30秒-3分

■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度  2分30秒



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ケニア
キアンゴイ ファクトリー

クロップ:2023/2024   品種:種

Kenya Kiangoi Factory, Rungeto Farmers Cooperative Society, Kirinyaga 2023/2024


最も品質の優れたコーヒーを産出することで評価の高い国です。小規模農園、大規模農園で収穫された果実は、民間精製工場やケニア栽培農園協同組合に集められ精製され、NCEオークションを経て輸出業者に行きます。この経路をケニアコーヒー庁が監視しています。流通経路は、
小規模農園→→果肉除去工場→→ケニア栽培農園協同組合精製工場
275の協同組合  ↓           ↓
大規模農園→民間精製工場→オークションナイロビコーヒー取引所
                  毎週100~のロットが出品→輸出業者
キリニャガ中央州キリニャガ県のルンゲト生産者組合所有のキアンゴイ・ファクトリーのプロセスです。母体となるルンゲト生産者組合は、創業1953年の古い組合。所有するファクトリーは3つあり、キアンゴイ、カリミクイ、キイがある。ロケーションはキリニャガですが、ニエリに近い3つのファクトリーのうち、ここ数年はカリミクイが人気で、ケニアオークションで高値落札されるケースが目立ちます。ルンゲト生産者組合の生産者はそれぞれ100本程度のコーヒーを栽培している零細農家が多く、シェードツリーにはクスノキやワサビノキが使われています。収穫されたチェリーはパルピングの前に完熟未完熟が手選別されます。ドライファーメンテションは24~36時間かけて行われます。水路で水洗されたのち、きれいな水でソーキングされ、天日乾燥はアフリカンベッドで12~20日間かけます。赤色火山灰土壌が作り出す甘味に評価。


■生産国  ケニア共和国

■産地  ケニア山  中央州キリニャガ県ガリアマ

■ルンゲト生産者組合

■精製  ケニア式水洗式   100%天日乾燥   日陰栽培

■品種 SL-28、SL-34 ルイル11

■高度1700-2000m

■規格AA

■クロップ 2023/2024   ■船積み 2024年5月


〓品種  SL28種 SL34種 ルイル11種種
SL28種 :1931年に、タンガニカ北部(現在のタンザニア、キリマンジャロ州付近)のブロンズチップ・ブルボン(若葉がブロンズ色)からせレクトされ、後に「タンガニカの耐乾品種」として研究開発された品種。1935年にスコット・ラボラトリー(当時ケニアでのコーヒー研究を行っていた機関)によって発見され、繁殖させた。SLは、スコット・ラボラトリーの頭文字。28番は、さまざまな品種をその特徴ごとに連番でつけていたもの。収穫性が高く、干ばつに強く、高地に適している。カップクオリティーは高く、幅広の葉と赤みがかった若葉が特徴。ケニアでもっとも広く栽培されている品種。

SL34種 :キアンブ県のカベテにあるロレショ農園で栽培されていた1930年のフレンチミッションが起源。干ばつに強く、様々な環境に適応し、高い生産性と高品質のコーヒーを生み出すが、低地には適していない。1935年にスコット・ラボラトリー(当時ケニアでのコーヒー研究を行っていた機関)によって繁殖された。生豆サイズは大きく、高いカップクオリティーを持つ。これまでフレンチミッション(ブルボン)が起源と言われてきたが、最近の遺伝子検査の結果、ティピカ由来の遺伝子であることが判明した。

ルイル11種:Ruiru 11  1950年代以降、ケニアで病気に強く、生産性が高い品種を目指してルイルにて開発され、1985年にリリースされたものの、いい結果が出ず、SLのように広まらなかった。現在はケニアの生産量の2-3%程度が栽培されている。コーヒーベリーディジーズ(CBD)やサビ病に強い。



〓精製プロセス フルウォッシュド(Fully Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパー(果肉除去機)にて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバ
  クテリアによってヌメリを除去(水に浸したままに
  してヌメリを除去する場合もある)
④ パーチメントのヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥
⑥ パーチメントの含水率が40%前後で脱穀
⑦ 脱穀後、生豆の状態で再び乾燥
⑧ 含水率が14%前後になるまで乾燥
⑨ 袋詰め
 果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。



■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:85度  3分-3分30秒
            エスプレッソ適

■焙煎度合い フルシティロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  3分~3分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  2分30秒-3分

■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度  2分30秒

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インドネシア ジャワ島
ジャバロブスタ WIB-1


クロップ:2023/2024  品種:ロブスタ種 (カネフォラ種)

Indonesia Java Island, WEST INDISCHE BERREIDING-1 Robusta 2023/2024


インドネシアには数多くの名品があります。スマトラマンデリンを筆頭に、スンダ列島、香料列島に連なるスラウエッシュ島 バリ島 フローレス島 ティモール島など多くの名産地を持っています。これらの栽培の起源は、ジャワ島に始まります。17世紀、オランダ東インド会社がジャカルタを本拠地にし、イエメンの苗木を持ち込み、栽培を開始します。これが、周辺の島々に持ち込まれ、現在の産地になっています。持ち込まれた品種は、ティピカ種で現在の在来種になっています。しかし、殆どはサビ病により全滅に近いものになり、病虫害に強いロブスタ種に入れ替わりました。産地は、中部州、西ジャワ州がロブスタ種の栽培地で、国営農場のもと生産管理が行き届いています。インドネシアの首都ジャカルタ、コーヒーの貿易港スラバヤもあります。殆どの精製はナチュラルですが、これは水洗処理を行い、規格は1 2 3と欠点数により設けられています。国営農場で、収穫、精製、脱穀まで総合的に生産管理がされています。甘味、香りは、アラビカ種が勝りますが、ヨーロッパなどの硬水文化では好まれて飲まれています。日本では、殆どが工業用に回されていて品質的に劣るイメージを持たれています。ユーゲニオイデス種とロブスタ種の交配種がアラビカ種誕生の起源です。独特の風味、個性的な香りと、アラビカ種では味わえない味覚品質があります。アラビカ種起源の風味に虜になるかもしれませんよ!


■生産国 インドネシア共和国

■産地  西ジャワ州

■農園 国営農場の生産管理

■ロブスタ種(カネホラ種)

■精製過程 フルウォッシュド

■標高 600m

■crop 2023/2024

■規格 WIB-1   欠点300g/11


〓品種 ロブスタ種 (カネホラ種)
エチオピア原種をアラビカ種と呼び、派生した変異種が、ティピカ種、ブルボン種などの栽培品種が200以上になます。現在、商業用に栽培されている染色体の異なる品種は、三大原種と呼ばれ、アラビカ種、ロブスタ種、リベリア種があります。ロブスタ種は、アジア周辺で多く栽培されています。アラビカ種の代りに、オランダ統治自体に植えられました。
19世紀にサビ病の猛威からアラピカ種の全滅の危機から、ロブスタ種に植え替えが進んだためです。ロブスタ種は、香味がアラビカ種より劣るとされますが、病虫害に強く、サビ対策として栽培されます。東ティモールでアラビカ種との自然交配のハイブリット種と各産地の栽培品種との交配が進み、新しいサビ病対策と味覚品質を備えた品種改良が進んでいます。コンゴ原産で、カネホラ種が学名です。アラビカ種と比べ、シュ糖が少なく、カフェイン、クロロゲン酸が多く含まれているため、苦味が強く感じると言われ、麦を焦がしたような風味という評価です。ヨーロッパでは、エスプレッソ用として好まれています。


〓精製プロセス フルウォッシュド(Fully Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパー(果肉除去機)にて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバ
  クテリアによってヌメリを除去(水に浸したままに
  してヌメリを除去する場合もある)
④ パーチメントのヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥
⑥ パーチメントの含水率が40%前後で脱穀
⑦ 脱穀後、生豆の状態で再び乾燥
⑧ 含水率が14%前後になるまで乾燥
⑨ 袋詰め
 果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。


■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:85度  3分-3分30秒
            エスプレッソ適

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  2分30秒-3分
















ドミニカ
バラオナ

クロップ:2023/2024   ティピカ種

Dominican Barahona Polo 2023/2024


 イスパニョーラ島の東西を分けるハイチとドミニカ。ハイチの政局など不安定な状況から、品薄になりで手に入りにくく、久しぶりにドミニカに目を向けてみました。ドミニカはコロンブスが新大陸発見の航海で最初に上陸した国です。大航海時代の到来の波に乗って、コーヒーはアフリカより欧州諸国の覇権争いと共に伝播し、中米諸国へはドミニカを経由してもたらされました。カリブ海のコーヒーはそういった歴史とロマンを感じさせる商品として欧州諸国では人気が有ります。こんな伝播の話しがあります。1720年、フランス人、ガブリエル・ド・クリューが、マルティニーク島へコーヒーを持ち込むため、大西洋を航海中のこと。ベタ凪が何日も続き、船が大海原に取り残されたそうです。食料や水もだんだん底を着き始め、せっかく持ち込んだコーヒーの苗も萎れてくると、ガブリエルは自分の最後の水をそのコーヒーに与えました。すると、今までの凪が嘘のように風が吹き始め、帆が膨らみ、ついにマルティニーク島へ、最後の1本のコーヒーの苗とともに上陸。それが、カリブに渡ったティピカ種の始まりです。さらに数年後の1735年、ドミニカに持ち込まれたそうです。 ドミニカコーヒー生産地現在、ドミニカには7地域でコーヒーが栽培されています。今回は、バラオナ、ポロ地区の小農家が丁寧に栽培しているものを紹介します。柔らかな口当たりにナッツを思わせる風味が特徴です。カリブ海から吹くバオルコ山脈の斜面が育む品質です。


■生産国    ドミニカ共和国

■産地  ドミニカ南西部  バラオナ  ポロ地区

■農園  パラオナ小農家からの集買

■標高 1000m

■品種   ティピカ種

■規格 タイプ・パラオナAA

■精製過程   フルウオッシュド  天日乾燥

■土壌 石灰岩質

■クロップ 2023/2024   ■入船 2024.4


〓品種  ティピカ種
現存する様々なアラビカ種はこのティピカから派生している。この木の外観は円錐形に成長する。非常に背の高い木で、3.5-4.0メートル程度にまで成長する。側生枝は直生枝に対して50-70度の角度で伸びる。若葉は赤みがかったブロンズ色。生産性はあまり高くないが、非常に優れたカップクオリティーを有する。ティピカの中にも数種類のティピカがあり、これらのティピカは数百年に亘って生育している場所の特殊な地理的条件によって区別されている。

ブルーマウンテンティピカ:ジャマイカで生育。後年、ケ
    ニア、カメルーン、パプアニューギニアにもたら
    された。
グアテマラティピカ:グアテマラで生育。後年、ハワイコ
    ナにもたらされた。
パハリート:コロンビアで生育。通常のティピカの木より
    も背が高く、若葉の色は濃いブロンズ色。
クレオール:ハイチで生育。
ナシオナル:ブラジルで生育。
スマトラティピカ(バーゲンダル):スマトラ島で生育。
クリオージョ:ドミニカで生育。
プルマ・イダルド:メキシコで生育。
パダン:スマトラ島東南部で生育。
ジャワ:ジャワ島北部で生育。
グアダループ:グアダループ島で生育。
オールド・チック:インドで生育。


〓精製プロセス フルウォッシュド(Fully Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパー(果肉除去機)にて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバ
  クテリアによってヌメリを除去(水に浸したままに
  してヌメリを除去する場合もある)
④ パーチメントのヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥
⑥ パーチメントの含水率が40%前後で脱穀
⑦ 脱穀後、生豆の状態で再び乾燥
⑧ 含水率が14%前後になるまで乾燥
⑨ 袋詰め
 果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。


■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:85度  3分-3分30秒
            エスプレッソ適

■焙煎度合い フルシティロースト 深煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  3分~3分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度~85度  2分30秒-3分

■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件 粗挽き  お湯温度:90度  2分30秒




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春のブラジル祭り

二つの精製プロセス 四つの焙煎度合い

   
 桜が咲く頃は、日本にブラジルの新物が届きます。今年も、品質、価格ともによくないコーヒー状況が続いています。中米物を中心に、品質、入港状況も不確実なっています。高い、悪いが続くと思います。可能な限り良い物を探します。精製工程から生まれる風味の違いと、焙煎度合いでの味の確定を紹介してみたいと思っています。風味は、果実を収穫後、果肉の発酵を止める時間、条件で作られ違いが出て来ます。それを意識し体験してみてください。

 サンタルジア農園  2023/2024  イエローブルボン種
 精製プロセスは、パルプド・ナチュラル・デスムシラージ(セミウォッシュド)というもので、 パルパーで果肉除去し、遠心力を利用したデムシラジナドーラと呼ばれる機械で、パーチメントに付着した粘液質を強制的に除去する方法です。ウォッシュド(水洗式)により近いと言われて、水使用量を削減する目的があります。通常、セミウォッシュドと呼ばれています。雑味の少ない綺麗な仕上がりになります。ここ数年、フェアーのために用意している農園です。今年も無事届きました!

バイア カアチンガ  2022/2023 カツアイ種
ブラジルの精製プロセスの80%はナチュラル系です。今回は、ナチュラルでも脱穀までに時間をおいて、発酵する時間を調節したものです。ブラジルはブラジル高原の乾燥地帯なので、収穫後、乾燥、脱穀の時間がさほどかかりません。これは、栽培地の収穫時期に雨の心配があるために、乾燥地域に運び、乾燥、脱穀に進みます。この運ぶ時間で、発酵が進み果実臭が強くなります。ブラジル高原は乾燥しているので、果肉臭が少なく、ナッツ系の風味が特徴ですが、独特のフルーティーさを楽しんでください。


〓四つの焙煎煎度合い

→中煎り ハイロースト :  酸味が中心、コク、甘味も現れる

→中煎り シティロースト : 酸味、苦味、コク、甘味が出揃うところ

→深煎り フルシティロースト : 酸味は殆ど気にならなくなり、苦味、
                     コク、甘味の美味しさ

→深煎り フレンチロースト : 酸味は姿を消し、コク、苦味が強くなり、
                    甘味のピーク


〓特値フェアー  ~完売まで    100g-¥550 の特別価格!!

フェアー期間中でも、売l切れの場合は、完売とさせていただきます


〓先着希望者  麻袋進呈  注文時に袋希望の記載


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ブラジル
サンタルジア農園

精製プロセス: セミウォッシュド

クロップ:2023/2024  品種:イエローブルボン種

   

Brazil Minas Gerais Bonsusseso Sun Taldia ESTATE  2023/2024


 ブラジル最大の生産地域は、ミナス・ジュライス州のミナス高原地帯に集中しています。ミナス・ジェライス州 の南部には、マウンティケイラ山脈が連なります。この1000m以上の山あいで栽培が行われています。山間部の気象条件と肥沃な土壌、豊富な水源を備えた栽培に適した土地柄です。その評価はブラジル一番と言って良いでしょう。特徴も、甘味、コクの評価に加え、ブラジル風味の比喩に使われるチョコレート様な風味とは異なり、フルーティーの様な風味という評価になります。ここは、豊かな水源があり、肥沃な大地がコーヒー栽培には適しています。そのためにブラジルの名品が数多く産出されているところでもあります。サンパウロより車で6時間程度のところにバルジニアがあります。その近郊のボンスッセソ地区があります。小高い丘陵地で豊かな土壌と水資源を持ち、ブラジルコーヒー生産の心臓部といってよいと思います。生産量の40%を占める地区です。精製プロセスは、パルプド・ナチュラル・デスムシラージというもので、 パルパーで果肉除去し、遠心力を利用したデムシラジナドーラと呼ばれる機械で、パーチメントに付着した粘液質を遠心力で強制的に除去する方法です。水洗式により近いと言われて、水使用量を削減する目的があります。通常、セミウォッシュドと呼ばれています。通称アマレロブルボンと呼ばれる品種は、黄色に完熟するブルボン種です。今春もブラジル祭りのために用意できました。


■産地ブラジル ミナス・ジュライス州 バルジニア ボンスッセン地区

■農園  サンタルジア農園

■品種 イエローブルボン種(アマレロブルボン)

■標高 1100m

■UTZ認証

■欠点規格0-6/300g

■精製過程 パルプド・ナチュラル・デスムシラージ(セミウォッシュド)

■スクリーン16/18UP

■クロップ 2023/2024  入港:2024.2


品種:イエローブルボン種
この品種はレッドブルボンとアマレロ・デ・ボツカツ(黄色い実をつけるティピカ)の自然交配から派生したものと考えられる。ブルボンはティピカに比べて20-30%以上の収穫量だが、他の品種よりは収穫量が少ない。ティピカほど円錐形の形はしていないが、ティピカよりは枝が 多い。幹と側枝の角度が狭く、側枝と側枝の間隔が狭い。葉は幅広く、端が波うっている。黄色いチェリーは平均スクリーン16、密度が高い。また、完熟するまでは早い が、強風や大雨によって実が落ちてしまう危険性がある。栽培に一番最適な標高は、1100-2150mと言われている。この品種がブルボン島(現在のレユ ニオン島)に持ち込まれたのは1715年以降。


〓精製プロセス  パルプド・ナチュラル・デスムシラージ
            (セミウォッシュド)

① 赤く熟したチェリーを摘み取る。
② チェリーの果肉をパルパーにて除去。
③ 水と遠心力を利用したデムシラジナドーラと呼ばれる機械で、パーチメントに付着した粘液質を強制的に除去する。
④ パーチメントの含水率が11%~12%になるまで乾燥させ脱穀。
⑤ 袋詰め。

水を使用する量を減らし、ミューシレージ(粘着質)を取り除く方法で、ウォッシュドに近いクリーンなものに仕上がる。一般的には、セミウォッシュドと呼ばれる。



■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度  2分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度~85度 2分~3分30秒

■焙煎度合い  フルシティロースト 深煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度~85度 3分~3分30秒

■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件  
 粗挽き  85度  3分~3分30秒  エスプレッソ適



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ブラジル
バイア カアチンガ

精製プロセス: ナチュラル

クロップ:2022/2023  品種:カツアイ種

Brazil Estado da Bahia Caatinga Dry Mill Natural 2022/2023


 世界最大のコーヒー生産国であるブラジルは、生産量5,000万袋を誇る主要産地です。コーヒー農園は 39万箇所にも上るといわれています。その主要産地は6つあり、同じブラジルでも質の違いを持っています。北部から、バイア州 エスピリット・サント州 ミナス・ジェライス州セラード地区 ミナス・ジェライス州南部 サンパウロ州北部モジアナ地区 パラナ州北部 の6産地になります。様々な栽培環境を持つ国です。今回は、バイア州のものです。植民地時代にプランテーション地帯として砂糖とコーヒーが持ち込まれた以降、同地は他の北東部地域と同じく大規模農園が広がり、そこで働く農園奴隷を供給するためにサルヴァドールの港を通じ大西洋奴隷貿易が行われ、多数のアフリカ人奴隷が流入しました。三角貿易の舞台から、現在もバイア州は黒人、混血の割合が多くなっています。そうした黒い歴史を持つコーヒー栽培史でもあります。精製方法はナチュラル30%、パルプドナチュラル40%、 ウォッシュド30%です。プランテーションは殆どがナチュラルとなります。みなさんブラジルの味覚イメージは、ナチュラルの風味(ナッツ)です。ブラジル高原であるために栽培条件は最適です。ただ、このエリアでは、収穫期にあたる5月~10月頃は、天日乾燥を妨げる降雨の問題にしばしば直面します。チェリーを気候の安定した場所で乾燥させるために、収穫後すぐにトラックに載せ約50km離れた乾燥した気候のカアチンガ地帯(北東部の半乾燥気候にサボテンなどが成育する地域)まで運びドライミル(乾燥、脱穀)を行います。この時間差で果肉の発酵が進みます。これが果肉種の独特の風味が作られます。発酵の度合いが一定になるために密閉されカアチンガに運ばれ管理されます。


■ブラジル バイア州 ブラジル高原北東部

■農園 バイア60人小農家

■品種  カツアイ種

■精製 ナチュラル ドライミル カチアンガで天日乾燥

■規格  NO2  S-16

■クロップ 2022/2023  ■入港2023.6



品種:カツアイ種
カツアイ種:
ムンドノーボとカツーラの交配から1949年に開発された非常に生産性の高い品種。比較的背の低い木であり、第一枝から鋭角に横に伸びる枝が特徴。チェリーは枝から落ちにくいので、強風や大雨の地域に適している。十分な肥料とケアが必要。生豆サイズは平均スクリーン16。密集栽培に適しており、ブラジルで広く栽培されている品種。

(ムンドノーボは、ティピカ種とブルボン種の自然交配。カツーラ種は、ブルボン種の突然変異)

〓精製プロセス ナチュラル
① 収穫
② 収穫後、天日、機械での乾燥
④ 脱穀
⑤ 袋詰め
湿度の高い産地のナチュラルは、果肉臭が種子に移り香して、フルーティー、ワインフレーバーの風味に仕上がります。ブラジルは乾燥しているので、ナチュラルでもほんのりフルーティーで、独特のブラジルの風味を生み出しています。


■焙煎度合い  ハイロースト 中煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度  2分30秒

■焙煎度合い  シティロースト 中煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度~85度 2分~3分30秒

■焙煎度合い  フルシティロースト 深煎り
■抽出条件   
粗挽き  90度~85度 3分~3分30秒

■焙煎度合い  フレンチロースト 深煎り
■抽出条件  
 粗挽き  85度  3分~3分30秒  エスプレッソ適




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 〓パルプド・ナチュラル(Pulped Natural) 別名:ハニー、ミエル
① 赤く熟したチェリーを摘み取る。
② チェリーの果肉をパルパーにて除去。
③ 果肉除去後、そのまま乾燥。
④ パーチメントの含水率が11%~12%になるまで乾燥させ脱穀。
⑤ 袋詰め。


■焙煎度合い
 ●ハイロースト 中煎り 
            ●フルシテイロースト 深煎り

抽出条件
 〓ハイロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒
 〓シティロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒~3分
 〓フルシティロースト:90度以下、85度お湯温度を使用。 3分~3分30秒
 〓フレンチロースト:85度お湯温度を使用。3分~3分30秒  
   エスプレッソ適



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どっちのローストショー!!

エチオピア
イルガチャフェ G1
クロップ:2023/2024  品種:在来種(アラビカ原種)


   

Ethiopia South Ethiopia Gedeo Zone Yirgacheffe, Washed 2023/2024


 コーヒー発祥の地のアビシニアン高原です。グレート・リフト・バレーの紅海につなぐ、断崖にあたる位置にあるのがイルガチャフェです。タンガニーガ湖周辺で、カネフォラ種(ロブスタ種)とユーゲニオイデス種の自然交配種が、グレート・リフト・バレーを長い旅を終えたのが、このアビニシアン高原で自生を始めました。アラビカ種の誕生です。2023年に州の改正があり、シダマ州とオロミア州に囲まれ、南エチオピア州の飛び地の場所になりました。コーヒーの原点、コーヒーそのものの味と言ってよいでしょう。アビシニアン高原にあるハラール地方、ウォレガ地方、カファ地方、シダマ地方のものとなります。
 殆どは、伝統農法のナチュラルプロセスのものです。ワインフレーバーと比喩されるフルーティー風味が強いものです。その中で近年、シダマ州やイルガチャフェ地区のウォッシュドプロセス水洗式に注目が集りました。クリーンで澄んだ柑橘系風味に高い評価を得てブランドになっています。物理的品質も評価も上がり、1,800~2,000メートルの標高にあり、高い標高に加え土壌の条件が優れた地区で、コーヒーの栽培には最も適した地区であるということが言えます。水事情から、自然乾燥式、ナチュラルプロセスのアビシニアンモカが定石だったと言ってよいでしょう。それが、このイルガチャフェ地区はウォッシュドプロセス可能な水が利用できるために、クリーン、均一性に優れ、独特の柑橘をもつ味覚品質が生産されるようになりました。新しい高評価を得ています。最も敬意を払うべきはエチオピアです。


■エチオピア ■産地 南エチオピア州  ゲデオ県  イルガチェフェ地区

■農園 イルガチャフェ地区の小農家より集買  精製工場へ

■精製過程 フルウォッシュド  アフリカンベッドで天日乾燥

■品種 在来種    ■規格G1

■欠点規格 0-3/300g

■高度1800m-2200m

■クロップ 2023/2024

精製プロセス フル・ウォッシュド(Full Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパーにて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバクテリアによっ
  てヌメリを除去(水に浸したままにしてヌメリを除去する場合も)
④ ヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥 
⑥ パーチメントの含水率が11%~12%前後になるまで乾燥させ脱穀
⑦ 袋詰め



~~~ どっちのローストショー ~~~

■焙煎度合い●ハイロースト 中煎り     ●シティロースト 中煎り
         ●フルシテイロースト 深煎り ●フレンチロースト深煎り


抽出条件
〓ハイロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒
〓シティロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒~3分
〓フルシティロースト:90度/85度お湯温度 3分~3分30秒
〓フレンチロースト:85度お湯温度を使用。3分~3分30秒
   エスプレッソ適




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秋のエチオピア祭り!!

二つの精製プロセス! 四つのロースト!
 

コーヒー相場の高騰、為替相場、高級品の品薄と、コーヒー環境の悪条件が数年続いています。いずれ、高級品化ということも考えておかなくてはいけないような気がしています当店恒例のこのエチオピア祭りもいつまで続けられるか不安なコーヒー環境です。やれるうちはやる!という居直りの心境です。例年通り、ウォッシュドとナチュラルの風味の違い、そして焙煎度合いの味の違いを楽しんでいただきます。


★エチオピア 南エチオピア州 ゲデオ県 イルガチャフェ地区  2023/2024   在来種

     〓フルウォッシュド(水洗式)  クリーン 均一性  甘味

     〓
ナュラル(自然乾燥式) フルーティー 甘味

〓精製プロセス フル・ウォッシュド(Full Washed)  水洗式

①赤く熟したチェリーを摘み取る   ②チェリーの果肉をパルパーにて除去  ③果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバクテリアによってヌメリを除去(水に浸したままにしてヌメリを除去する場合も)14~16時間(産地によって異なる)   ④パーチメントのヌメリが取れたら洗浄   ⑤乾燥 天日乾燥 約5日間(産地によって異なる)  ⑥パーチメントの含水率が11%~12%前後になるまで乾燥させ脱穀
  ⑦袋詰め

果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。



〓精製プロセス  ナチュラル(Natural) 自然乾燥式

①チェリーを摘み取る。  ②そのまま乾燥。(その産地により天日での乾燥させる日数が異なる)
  ③果肉がカリカリに硬くなるまで乾燥させ脱穀。  ④袋詰め

乾燥日数、湿度などにより、果肉臭が移り香し、フルーティで、強いものはワインのような風味に仕上がる。エチオピア、アラブの伝統農法は、樹上で完熟、干からびた状態にしてから、地面に落として収穫するものもある。それを脱穀するために、生豆がかけていたり、石、木片などが混ざり、焙煎するのに手ごわい品質になります。現在は、収穫後、テーブルの上に果実を広げ天日乾燥をすることが多くなっています。


〓四つの焙煎煎度合い 
ハイロースト  シティロースト  フルシティロースト フレンチロースト 

特値フェアー ~完売マデ 100g-¥580 の特別価格でご提供いたします。

    beans倶楽部特典5%引から除外させて頂きます。

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エチオピア
ゲデオ イルガチャフェ
ウォッシュド  ナチュラル
品種:在来種  クロップ:2023/2024

Ethiopia South Ethiopia Gedeo Zone Yirgacheffe, Washed Natural 2023/2024


 コーヒー発祥の地のアビシニアン高原です。グレート・リフト・バレーの紅海につなぐ、断崖にあたる位置にあるのがイルガチャフェです。タンガニーガ湖周辺で、カネフォラ種(ロブスタ種)とユーゲニオイデス種の自然交配種が、グレート・リフト・バレーを長い旅を終えたのが、このアビニシアン高原で自生を始めました。アラビカ種の誕生です。2023年に州の改正があり、シダマ州とオロミア州に囲まれ、南エチオピア州の飛び地の場所になりました。コーヒーの原点、コーヒーそのものの味と言ってよいでしょう。アビシニアン高原にあるハラール地方、ウォレガ地方、カファ地方、シダマ地方のものとなります。
 殆どは、伝統農法のナチュラルプロセスのものです。ワインフレーバーと比喩されるフルーティー風味が強いものです。その中で近年、シダマ州やイルガチャフェ地区のウォッシュドプロセス水洗式に注目が集りました。クリーンで澄んだ柑橘系風味に高い評価を得てブランドになっています。物理的品質も評価も上がり、1,800~2,000メートルの標高にあり、高い標高に加え土壌の条件が優れた地区で、コーヒーの栽培には最も適した地区であるということが言えます。水事情から、自然乾燥式、ナチュラルプロセスのアビシニアンモカが定石だったと言ってよいでしょう。それが、このイルガチャフェ地区はウォッシュドプロセス可能な水が利用できるために、クリーン、均一性に優れ、独特の柑橘をもつ味覚品質が生産されるようになりました。新しい高評価を得ています。最も敬意を払うべきはエチオピアです。


■エチオピア   ■産地 南エチオピア州  ゲデオ県  イルガチェフェ地区

■農園 イルガチャフェ地区の小農家より集買  精製工場へ

■品種 在来種    ■規格G1   ■欠点規格 0-3/300g

■高度1800m-2200m

■クロップ 2023/2024



精製プロセス フル・ウォッシュド(Full Washed)
① 赤く熟したチェリーを摘み取る
② チェリーの果肉をパルパーにて除去
③ 果肉除去後、発酵槽に入れそのまま数時間放置しバクテリアによっ
  てヌメリを除去(水に浸したままにしてヌメリを除去する場合も)
④ ヌメリが取れたら洗浄
⑤ 乾燥 
⑥ パーチメントの含水率が11%~12%前後になるまで乾燥させ脱穀
⑦ 袋詰め
果肉を除去した後に、ミューシレージと呼ばれる種子の周りに付いている粘着質まで水処理して取りさるので、クリーン 均一性に優れたな品質に仕上がる。


精製プロセス ナチュラル(Natural) 自然乾燥式
①チェリーを摘み取る。
②そのまま乾燥。(その産地により天日での乾燥させる日数が異なる)
③果肉がカリカリに硬くなるまで乾燥させ脱穀。
④袋詰め

乾燥日数、湿度などにより、果肉臭が移り香し、フルーティで、強いものはワインのような風味に仕上がる。エチオピア、アラブの伝統農法は、樹上で完熟、干からびた状態にしてから、地面に落として収穫するものもある。それを脱穀するために、生豆がかけていたり、石、木片などが混ざり、焙煎するのに手ごわい品質になります。現在は、収穫後、テーブルの上に果実を広げ天日乾燥をすることが多くなっています。



   ■焙煎度合い 抽出条件
〓ハイロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒
〓シティロースト:90度前後のお湯温度 2分30秒~3分
〓フルシティロースト:90度以下、85度お湯温度を使用。 3分~3分30秒
〓フレンチロースト:85度お湯温度を使用。3分~3分30秒 エスプレッソ適


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キシル Qshir
ボリビア コパカバーナ農園

クロップ:2020  コーヒーチェリー 有機認証

Finca Virgen de Copacabana, Sultana Coffee Cherry 2020

 コーヒーの精製過程において、完熟チェリーを果肉除去し、果肉を丁寧に乾燥させ、ドライフルーツのように仕上げたドリンクです。甘くフルーティーな味わいです。中米では、カスカラ。ボリビアでは、サルタナと呼ばれています。丁寧に水洗いされたチェリーをバルカンズ・コーヒー・マイクロミル(果肉除去機)にて果肉除去を行ったのち、天日乾燥させ仕上げています。この飲み物の起源は、1200年以前の未だ焙煎が施されない時代の飲み物で、イエメンのキシル(Qshir)です。コーヒーに薬効を求めていた時代の飲み物です。イスラム教徒の秘薬です。キシルは、乾燥させたコーヒーチェリーを、ジンジャーやナツメグ、シナモンなどと混ぜて煮だしたホットドリンクとして現在も飲まれています。イエメンでは、コーヒーは『ブン』と呼ばれ、主に輸出用に用いられるため、地元の人たちは、キシルを何世紀にもわたって、飲む習慣が出来たと言われています。千年前から飲まれているもう一つのコーヒーの姿です。現代でも、多くの生産地では飲まれているものです。焙煎が始まる1200年以前は、カルダモン、クローブ、シナモンなどのスパイスと一緒に煮だし飲まれていました。クロロゲン酸の効用で美肌に??


  【 レシピ 】

  分量        :160ccあたり10g前後 お好みで

   抽出方法       :ポットでお湯に浸ける フレンチプレスなどを利用

  抽出時間       :3分から5分程度(お好みで調整してください)

シロップやソーダ、はちみつ、シナモン、カルダモン、クローブなどのスパイス類と一緒にお楽しみ下さい。そのままで楽しめます。最近流行の極浅煎りなら、キシルの酸味の方が本物のフルーティー!!

水出しがお勧め   500ccの水に約10gを浸けて冷蔵庫へ3時間、分量はお好みでかまいません。 フルーティーですっきりした酸味が気分転換にもなります。夏の手軽な飲み物に加えるとお洒落です。家のアイスコーヒーは、フルーティー!

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